自転車レーンで事故が減る ―ヒキタの自転車入門講座―

 第11回の掲載をご案内した後、連載が中断されているのかと思った「ヒキタの自転車入門講座」。
 サイトが「L-Cruise」から「ECO JAPAN」に変わって続いていたようです。気付いた時には最終回!face08

diaryエコ&健康&カッコイイ! ヒキタの自転車入門講座
 第18回 事故4割減! 宇都宮市に登場した“安全な”自転車レーン

 最終回ということで、前向きな話をされているのですが、その中で良い例ということで取り上げられているのが宇都宮市のケース。

 疋田さんが挙げている、日本の自転車環境がヨーロッパの先進国と違っているのは次の2点。

●自転車が(歩車道問わず)左右デタラメに走っている現状
●自転車が歩道を通るのがスタンダード

 この2点を正せば、自転車の走りやすい環境を整えることができるのです。
 何のことはない。道路交通法に書かれている原則の通り、「自転車は車道の左側端に寄って通行」すれば良いのです。

 そのために必要なインフラはただ一つ。

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自転車レーンを車道の左端に作り、そのレーン上は左側通行を厳守させること(つまり対面通行をさせないこと)
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自転車レーンで事故が減る ―ヒキタの自転車入門講座― 宇都宮市で設けている自転車レーンは、ブルーのカラー舗装であること以外、松本市が「自転車にやさしい街づくり事業」で整備している自転車レーンと何ら変わりはありません。
 松本市との違いは次の2点。

●レーンの上の違法駐車を極力減らしたこと
●レーンから自転車横断帯への誘導(ものすごく危険)を行わなかったこと

 その結果、事故が約4割も減少したそうです。

 松本市では、大名町の自転車レーンが、駐車車両のために機能していません。市はカラー舗装化したいようですが、荷降ろしやお客様の不便を懸念する商店街の抵抗にあっているようです。
 また、自転車横断帯が自転車レーンではなく、歩道に取り付けてある個所が何箇所かあり、危険な状態になっています。
 自転車の右側通行も恒常的に見られ、左側通行の徹底が必要です。「盛岡マナー」にならって、松本市でも左側通行を啓発すると良いのではないでしょうか?

 市では松本駅から1.5km圏内に自転車レーンを整備しようと計画しています。ぜひとも宇都宮市の成功例に学び、安全で快適な自転車環境づくりをしてもらいたいと思いますicon01


(2009/04/24 投稿)
(2013/08/15 更新)

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