子供用ツーリング車を作ってみよう

 お客様から、子供用のツーリング車について、問い合わせがありましたicon29

ANCHOR Sport Utility C9 ドロップハンドルのツーリング車で、小学生でも乗れるものがあるか?とのことでした。
 身長は140cm台。あまり高いものは買えないとのことでした。

 当店はツーリング車を得意とするスポーツバイクショップです。
 しかし、当店で扱っているツーリング車の、最も小さいサイズでも、適応身長の下限は160cmくらいです。
 ロードバイクにはもう少し小さいサイズもありますが、140cm台で乗れるものはなかなかありません。

 無ければ作ることを考えてみましょうか。

 と言っても当店はオーダーを受ける工房ではありません。
 また、オーダーメイドでは価格も高くなってしまいます。

 そこで、既製のモデルをカスタムすることを考えてみます。

 ベースになるモデルはなるべく小さいフレームサイズのもの。価格はなるべく抑えたモデルとします。

RITEWAY PASTURERITEWAY (ライトウェイ)PASTURE (パスチャー)
39,800円(税込)


 フレームサイズは380mm、適正身長の目安は145~165cmです。

 出来ればクロモリの、ダイヤモンドフレームが欲しいところですが、適当なモデルを見つけることができませんでした。
 24インチホイールのジュニアMTBもありますが、汎用性に難があるので、26インチホイールのクロスバイクとしました。

NITTO Neat M.104 フラットバーのモデルをドロップハンドルに換えることは、いろいろと問題が発生します。
 ドロップハンドルは、グリップポイントが前方に移動するため、ハンドルバーだけを交換すると、ハンドルが遠くなってしまいます。

 なるべくリーチの短いハンドルバーを選択する必要があります。
 そしてそのリーチの分だけ、ステムを短くします。実際にはステムを短くすると、ハンドリング性能に影響が出るのですが、今回は致し方ないでしょう。


SHIMANO 2300 ST-2300/2303 できればハンドルバーから手を離さずに変速操作ができるように、STIレバーにしたいところですが、そのためにはリアスプロケットを8段にする必要があります。
 あまり価格が高くなるようなら、バーエンドコントロールにすることも考えられます。

 ブレーキはレバー比の関係でVブレーキが使えません。そこで、カンチレバーブレーキにする必要があります。

 他にも考えなければならないところもありますので、最終的にどんなカタチになるか、お楽しみです!icon22


(2010/10/02)