ナット止めのホイールをクイックリリースにできますか?
輪行ツーリングに出かけたいと思っているのですが、愛車はホイールがナットで固定してあります。輪行にはクイックリリースが便利と聞きましたが、換えることはできますか?――Campgnolo (カンパニョーロ)がクイックリリースを発明するまでは、ホイールはナット止めが当たり前でした。ですからナット止めのホイールでも輪行は可能です。
ですがそのためには14mm & 15mmのスパナが必要になり、余分な荷物が増えてしまいますね
シマノから出ているスモールパーツで、ホイールをクイックリリース式に改造してみましょう。
ナット止めのハブは、シャフトが無垢の棒で、両側に長く飛び出しています。
まずはこれを中空シャフトに交換します。
玉押しを緩めてハブシャフトを取り出すと、ベアリングの球が出て来ます。
ハブの内部をきれいに洗浄します。
特にベアリングの球が収まるワンの部分は、キズがないかどうか確認しておきます。
キズがあった場合は、残念ながらハブから交換することになります。
ワンにグリスを塗り、ベアリングの球を収めます。
この後、さらにグリスを塗って、中空シャフトを挿入します。
玉押しは締め合わせになっています。玉当たりの調整は慎重に行います。締めすぎると回転が悪くなり、緩すぎるとガタが出ます。この辺がプロの技です
中空シャフトを収めると、このようになります。
ナット止めのシャフトと比べると短く、フレームのエンドの内に収まるようになります。
シャフトの真ん中の穴に、クイックシャフトを挿入します。
これで工具無しでホイールを脱着できるようになりました。
思う存分、輪行を楽しんでくださいね
シマノのハブの場合、このようにクイックリリースに変更することは可能です。
片輪で4~5千円程度で済みますので、ご用命ください。ただし、スモールパーツは取り寄せに時間がかかりますので、その点だけはご留意ください。
他社のハブでも、シマノのスモールパーツで交換できる場合がありますので、現物をお持ちになって、ご相談ください。