自転車に安全な走行空間を

じてんしゃのみせ 道[タオ]

2011年12月20日 10:00

 このところ、毎日のように自転車の記事が新聞を賑わせています。
 これも警察庁通達が、自転車の交通ルールを呼び覚ました影響でしょうか。

信濃毎日新聞
 自転車 安全な走行 関心高く

 長野市松本市辰野町で設置されている自転車通行帯(通称:自転車専用レーン)の問題点を、写真でわかりやすく見せています。

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自転車レーンも原則左側通行。擦れ違いは危険が伴う=松本市城西1丁目









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 自転車は車両であり、車道の左側を通行しなければなりません。
 しかし、長く歩道通行に慣らされたため、歩行者意識の抜けない自転車が右側を逆走して来ます。勢い、どちらかの自転車が自動車通行帯へふくらむので非常に危険です。
 逆走自転車は、自らを危険にさらしているだけでなく、ルールを守って走っている自転車をも危険にさらしていることを自覚してほしいものです。

 また、さらに歩道を通行する自転車も見受けられます。
 写真のこまくさ道路は、自転車通行可の歩道(通称:自歩道)ではありません。歩道幅も狭く、歩行者の迷惑になりますので、自転車通行帯を通行するようにしましょう。

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<路上駐車よけて> わずかな路上駐車でもレーンがふさがれ、自転車は車道に出て通行=松本市中央2丁目










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 大名町通りと本町通りは、荷さばきのクルマが自転車専用レーンをふさぎ、自動車通行帯へ避けることを余儀なくされることの多い道路です。
 都会の道路と違い、クルマが途切れるのを見計らってやり過ごすことができるとは言え、やはり危険ではあります。

 松本市でもその実態は把握しており、自転車にやさしいまちづくり事業で荷さばき所の確保を提案しているのですが、商店街からの反対に会い、設置することができずにいます。

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「レーンのすぐ脇を車がスピードを出して通り過ぎ、怖い」と、高校2年の小笠原千夏さん(16)。
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 この声を読んで気付きました。
 通達以来、「車道は怖い」という意見が投書欄に多く出ていますが、実は「クルマが怖い」のです。
 クルマがルールを守って、自転車から安全な距離をとって追い越す分には、何も怖がる必要はないのです。
 どんなに専用レーンを整備しても、クルマがルールを守らない限り、車道は安心な場所とはならないのです。

 もちろん、自転車専用通行帯を設置するのは有効ですが、それは自転車が車道の左側端に寄って通行することを、視覚的に示すためであって、それを守るためには自転車の通行ルールを自転車とクルマの双方に知らしめることが必要なのです。



(2011/12/20 投稿)
(2013/08/15 更新)





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